先日仕事で大津市に行ったとき、「そういえば近くの三井寺ってところが桜井識子さんの本に載っていたなぁ」と思い出しまして、休日に行って来ました。どうせ行くなら他にも廻ってみようかなという事で、蝉丸神社をチョイスしました。
天下の国道一号線を渡って京阪電車の軌道を越えると、すぐそこに鳥居が立っています。踏切の向こうがすぐ神社だなんて、面白いですね。といいますか、蝉丸神社の為だけに踏切があるのです。なんだか凄い事かも。
本当は蝉丸神社ではなく、逢坂の関に興味があったのです。しかし逢坂の関がどこにあったのか分からなくなっているそうでして、国道一号線を工事した時に整地してしまったそうなのです。それで逢坂の関と縁がある蝉丸神社へ訪れたという訳なのです。なお蝉丸神社は正しくは「関蝉丸神社」と言うそうです。
百人一首でお馴染みの蝉丸さんですが、千年後踏切にまで名前を残すとは中々大したお方です。坊主めくりで蝉丸さんを引いてしまったとき「ぐわーっ、引いてもうた!」と叫んだ事を申し訳なく・・・。
石碑に文字が彫られています。おそらく「これやこの~」で始まるあの有名な一句だと思うのですが、残念ながら読めず・・・。
静か~な神社で人の気配が全然ないのですが、きれいに整備されているので大事に手入れされているようです。
社殿で手を合わせご挨拶しました。誰もいないので祝詞を奏上しました。温かみのある落ち着いた神社です。こういう雰囲気、結構好きです。
社殿の中はぐるりと廻れるようになっていました。珍しい構造です。
額の文字が達筆なのでしばし見惚れていました。
隙間から中を撮影させてもらいました。もちろん心の中でお断りしてからです。
社殿の前の建物は能楽堂って言うんでしょうか。額とその上の鳥の木彫りと、建物と、なん~だか味わいがあって、温かみがあって、イイ感じなんですよねー。
この蝉丸神社は下社でして、実は坂の上に上社があるそうなのです。今日は下社だけ見学してすぐに三井寺へ行く予定にしていたのですが、なんとなく上社にも行ってみたい気持ちになってまいりました。
つづく