毘沙門天の真言を求める旅

豊臣秀吉伝教大師が大事にしたとされる三面大黒天。秀吉の大出世や比叡山の発展を支えてきたと言われています。なので三つの天部の真言を授かりたいなぁと思っていたのですが、桜井識子さんによれば、僧職の方に教わるか、お寺に行って掲示されている真言を覚えるかの二通りがあるそうです。インターネットで調べて覚えても授かったことにならないそうなので、真言掲示されてそうなお寺を探して行ってまいりました。

 

神楽坂です。ここに毘沙門天を祀る有名なお寺があるそうです。中央線の飯田橋で下車してすぐですね。おしゃれな飲食店が沢山あります。コロナ禍でなければもっと賑わっていたであろうに・・・。

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着きました。善国寺という日蓮宗のお寺です。日蓮宗真言っていうのはあんまり聞かないですけど、とりあえず門の中へ。左奥にお稲荷さんがいました。中は混んではいませんでしたが、入れ代わり立ち代わり人が訪れ手を合わせて行きます。すると建物の中から「カンカンカンカン・・・」と木を打ち鳴らすような音が響いてきました。木魚でもなく、太鼓でもないです。そぉーっと中へ入ってみると・・・、ポロシャツを着た中年太りの眼鏡のおじさんが何やら木を打ち鳴らしながら呪文らしきものを唱えています。

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だいぶ経ってから、「あぁ、住職による勤行だったんだ」と分かりましたが、袈裟も法衣も付けていないので、そのときは一般人のおじさんにしか見えなかったのであります(;´∀`)    さて真言は・・・。どこにも見当たりません。やむなくお賽銭を入れ、手を合わせて退出いたしました。建物内は撮影禁止だったので写真はありませんが、日蓮宗らしいピシッと雰囲気が味わえて良かったです。再び神楽坂を訪れる際は必ず訪れたいですね(*^^)

 

次に訪れたのは川崎市にある東樹院です。真言宗のお寺です。お寺には大きく分けて、本山系の大寺院と、個人経営のお寺の二種類があると分かってきたんですが、個人経営のお寺では大した苦労もせずに世襲制でポンと住職になれるので、信仰心も深くなく、檀家とトラブルになる事もあるそうです。私の会社の先輩も、「法事の予約を入れていたら、急に住職が『同窓会の約束入れてたのを忘れたから法事の日にちを変更してくれ』と言ってきてさ、遠方から来る親戚もいるのでそんなの無理だよと言ったら、『私が同窓会に参加できなくなったらどうしてくれるんですか!?』と逆ギレされて、いやぁ、参っちゃったよ。」という実話もありまして、ここのお寺はどうなんだろうな?  と思いながら訪れました。しかしまぁ大事なのはそこにいらっしゃる仏様であり、鎮座されている神様なので、気にせずに門をくぐりました。

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入ってすぐ左にお地蔵様がいました。子供の玩具がお供えされています。優しそうなお地蔵様です。別の場所には観音像もありました。こちらの観音様はまるで生きてるみたいです。なんとなくですが、道が繋がっているように感じられました。さて真言は・・・。

おお、見つけた、毘沙門天真言だ。残念ながら扉が閉まっていましたが、誰もいない静かなお寺で繰り返し真言をお唱えしました。よしゃ、これで三つの真言が揃いました(*^^)v

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お寺の中は綺麗に整備されていて、仏像も素晴らしかったですし、明るい雰囲気の良いお寺でした。住職もきっとしっかりされた方なんだと思います。ちょっと疑ったりしてごめんなさい。

 

桜井識子さんによれば寺社仏閣巡りも修行になるそうです。御朱印集め(自分はやってませんが)は、楽しく修行ができるようにと、在家向けに神仏が編み出されたシステムなのかも知れませんね。

 

では修行後の精進落とし? ですが、この日は武蔵新城駅前でラーメンを堪能いたしました。美味しかったです(*^-^*)

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